五色浜公園
萬安港の安全を支えた旧灯台
五色姫海浜公園に隣接する伊予灘を望む松林に囲まれた公園で、市街地にも近く、園内には彩浜館や五色浜グラウンド、プール、児童公園、相撲場もあり、市民の憩いの場として親しまれています。
公園の北端、現在の伊予港に面して建っている「萬安港旧灯台(『萬安港』は港が築かれた江戸時代の伊予港の名称)」は、明治2年(1869年)それまで木造だった灯台を石造に改築したもの。当時は防波堤の先端にありましたが、大正元年(1911年)今の場所に移築されました。明治初期の近代建築の雰囲気を漂わせるこの建造物は、伊予港の顔とも言えます。この旧灯台と沈む夕日をセットに写真を撮る愛好家も多く訪れます。
公園内にある五色浜プールは、伊予灘からの海水を汲み上げた天然の海水プール。その特長を生かして、毎年、市民の夏祭り「伊予彩まつり」では「ちびっこ魚つかみどり大会」が開催されています。
異人立てといわれた彩濱館と町民の遊び心「さざえ堀」
公園内に建つ彩濱館は、町の有志が道後温泉本館に対抗し、明治27年(1894年)に建てた迎賓館。屋根組が木造のトラス工法で、当時としては洋風の珍しい建物。
日露戦争時松山に収容されていたロシア兵捕虜将校を招待したり、明治42年に初代総理大臣伊藤博文が来訪した際には、彩濱館でもてなしています。
この彩浜館の裏庭に、螺旋状に石が積まれた堀があります。「さざえ堀」と呼ばれるこの堀は、文化9年(1812年)萬安港を築いた際、潮の干満を知るために造られたもので、他に類を見ない貴重な遺構です。
当時はここに魚を放し、いけす代わりにしていたといいます。伊藤博文滞在時にはタイが泳いでいたとか。当時の町民の粋なあそび心が感じられます。
隠れた花見の名所
五色浜公園は松に囲まれた公園ですが、内側に進むと桜の古木が立ち並んでいます。本数こそ多くはありませんが、満開になるとそれは見事な桜の広場に変わります。
薄暗い松林を抜けると、突然開けるピンク色の世界。この公園の桜は低木なので、花を身近に感じられ、よりお花見感が増します。
※平成31年度から、夜間のちょうちん点灯を廃止しました。お花見をされる場合、ゴミは各自で持ち帰りましょう。
住所 | 伊予市灘町311 |
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お問い合わせ | 089-982-1111(伊予市役所) |
料金 | 各有料公園施設の利用料については伊予市ホームページ(下記URL)をご覧ください |
営業時間 | 各施設の利用時間については伊予市ホームページ(下記URL)をご覧ください |
定休日 | 年末年始(12月28日から1月4日) |
駐車場 | 150台(無料) |
サイトURL | https://www.city.iyo.lg.jp/shisetsu/shisetsu/koen/goshikipark.html |