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スポット情報

盛景寺とボダイジュ

お釈迦様が悟りを開いた神聖な木・ボダイジュ

中山町の中心地にある臨済宗妙心寺派の積翠山盛景寺の本堂裏に、大きなボダイジュがあります。

建長6年(1254年)法灯国師が中国・宋より持ち帰ったとされるもので、樹齢伝承約700年、根回り3m50㎝の巨木です。ボダイジュは、お釈迦様がその木の下で6年間座禅をして菩提(bodhi:ボデイ)を開き仏陀となったといわれ、インドやネパールなどのアジア圏では神聖な木として大切にされてます。

お釈迦様が悟りを開いたのは、正しくはクワ科のインドボダイジュですが、中国では育たないインドボダイジュの代わりに、似た葉をつけるシイノキ科の木を代用して植栽している間に中国や日本ではこの木がボダイジュとして定着してしまいました。

 

実が数珠などによく使われていますが、花や実の付き方が独特です。葉の裏側、葉脈の途中から軸が伸び、そこに淡い黄色の花が咲き、やがて固く茶色い実になります。このボダイジュは愛媛県の天然記念物に指定されています。

中山の暮らしを見守るお寺

盛景寺は中山小学校前の坂道を登った、商店街を見下ろす高台にあります。天平13年(741年)、行基大僧正によって開創されました。

室町時代に建立された楼門は、釘を一切使わずに層を組み重ねる建築方法で2層組、正面門と脇門があり、中世の砦のような役割でした。長曾我部軍の四国攻めの際に焼失しましたが、寛永3年(1626年)に再建され現在に至ります。

 

 

本堂は明治30年(1897年)に、愛媛県内に数々の意匠を残した長州大工の棟梁、門井宗吉・友佑兄弟によって改築されました。見事な龍や獅子、鳳凰の一刀彫りが向拝部分に並び、美しい透かしの欄間が施されています。

中山小学校運動会の風物詩「中山行進曲」

中山小学校校庭前に、「書きもかいて素麺すする青柚の香」という句碑が建っています。明治33年(1900年)、14歳で教鞭を取ってから昭和18年(1943年)まで子弟の教育に尽力した、妻鳥暁太郎先生が詠んだ句です。

妻鳥先生が24歳の時に作詞作曲した「中山行進曲」は、中山小学校運動会で児童が曲に合わせて行進を行う出し物として名物になっています。9番まである歌の8番目に盛景寺のことが歌われています。

「遠き歴史のあと問えば 紀元一千四百年 天平勝宝の其の昔 行基菩薩が済土の地 尊き法の鐘の音や 菩提樹茂る盛景寺」

住所 伊予市中山町出渕2-179
お問い合わせ 089-967-1020
営業時間 参拝自由
駐車場 無し ※中山地域事務所の駐車場をご利用ください
その他 ※座禅体験をご希望の方は事前にご相談ください

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