つたや旅館
伊予市の町家邸宅で時を過ごす
つたや旅館は、灘町にあった邸宅をリニューアルし、昔ながらの純和風旅館と現代のニーズに合わせたドミトリーを融合させた旅館です。もとは昭和初期に造船・海運業で財を成した故・森寅蔵が、贅を尽くして建てた和洋折衷の町家邸宅で、ほぼ当時のままの風情ある和室に宿泊できます。
「数寄屋の間」は奥座敷で、傾斜のかかった船床天井が特徴的。床の間の地袋のふすまには銀箔が貼られていて凝った造りになっています。つたや旅館でもっとも広い「書院の間」は、8畳と6畳の続き間で、こちらは書院欄間や組子細工の障子が美しい部屋です。
2段ベッドのドミトリーに宿泊した場合に利用できる談話室は、まるで老舗企業の重役室のような趣。大型テレビでNetflixなどを楽しめます。
昭和モダンな内装にキュンとします
玄関土間、洗面所、浴室など、いたるところにタイルが使われていて、昭和モダンな雰囲気が漂います。
中庭には石灯籠や手水鉢があり、大広間や各宿泊室は純和風ですが、玄関やロビーなどは洋風。日本家屋の間取りに洋風の建具をはめ込む、一見ちぐはぐな取り合わせが妙にしっくりくる、そんな和洋折衷の醍醐味あふれる館内を、ぜひ満喫してください。
灘町は独特なスタイルの町家
灘町に並ぶ家々は通りに面した間口が狭く、奥行きがかなりある細長い造りをしています。これは、短冊型に切られた宅地に町人が住む町家造りと同じ。ただし、灘町の町家は奥行きが最大のところで60間(約17m)もあり、京都の町家でも最大30間といわれているので、一般の約2倍の奥行きがあるのです。
これは、町割りを行ったのが、代官などの権力者ではなく、地元豪商だったため。あくまでも町民主体のまちづくりだったことがうかがえます。当時の人々は街道沿いに家や店を建て、奥で畑などを作っていたそう。この独特なスタイルは、つたや旅館の奥行きの長さでも十分に見ることができます。
住所 | 伊予市灘町110 |
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お問い合わせ | 089-909-6123 |
料金 | 【書院の間(5人まで)】1泊5,000円/1人(2人の場合4,500円/1人、3人以上4,000円/1人) 【数寄屋の間(2人まで)】1泊5,000円/1人(2人の場合4,500円/1人) 【男女兼用ドミトリー】1泊4,000円/1人(2人の場合3,500円/1人、3人以上3,000円/1人) |
営業時間 | チェックイン 16:00~22:00 / チェックアウト 10:00 |
駐車場 | 6台(無料) |
その他 | ※書院の間、数寄屋の間に宿泊のお客様には「いよ温泉」の無料入浴券をご用意 ※電子マネー(PayPay・d払い・メルペイ・au PAY)でのお支払いが可能です |