平久
灘町の移り変わりを見守る老舗料亭
江戸時代末期創業、150年以上続く老舗料亭の「平久」。かつて宮内兄弟が荒地から開発した灘町は、萬安港(現在の伊予内港)の築港によって、海運・流通の一大拠点として発展しました。多くの商人や人足たちでにぎわう町には、たくさんの酒屋や料亭が軒を連ねていましたが、今では、灘町で大きな宴会座敷を持つ店は平久ともう1軒になっています。
現在6代目の店主は、そんな時代の移り変わりを体感し、安全・安心な食事と憩い・癒しの場を提供する「料亭としての責任」を胸に、お客様の希望に沿った喜ばれる料理を作るべく、7代目となる娘さんとともに日々料理の腕をふるっています。
だし文化のまち「伊予市」が染みています
平久は、完全予約制で会席料理を提供されています。美しい器に趣向を凝らして盛り付けられたお料理、その食材は地元でとれた新鮮な旬のものを使います。
平久のこだわりは「だし」。伊予市はイリコやかつお節、干しシイタケを特産とするだし文化のまち。平久は、伝統の製法を守る「相原海産物店」から仕入れたムロアジ・カツオの削り節やイリコ、中山町の干しシイタケなどを、料理に合わせていろいろに使い分け、丁寧にだしを取っています。お客様においしいと思ってもらうためなら、手間を惜しみません。
レトロシックな町家造りも見どころ
建物としても趣のある平久。典型的な灘町の町家造りで、格子戸の玄関をくぐると奥まで土間が続きます。何度も増改築されたため建築年数は定まりませんが、通り側の2階にある、30名程度の宴会ができるお座敷は一番古く明治期のもの。
どの座敷も、欄間や彫刻の飾りがついた格子戸などレトロシックな雰囲気が、ワンランク上の宴会を演出します。
玄関通路の突き当り、渡り廊下に囲まれた中庭に「亀がいますよ」と声を掛けられ、のぞき込んで探しましたが見つかりません。「これが亀です」と示されたその先には、なるほど、それぞれ頭、前足、甲羅の形の石が組まれていました。随所に活けられた花のシンプルな美しさなど、上品で粋な演出が更に風格をアップさせています。
住所 | 伊予市灘町2-23 |
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お問い合わせ | 089-982-0261 |
料金 | ※仕出し、会席料理、ご予算に応じてお作りします |
営業時間 | 11:00~21:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | 貸衣裳花嫁センター南隣の駐車場(無料)をご利用ください(店舗裏手にも数台駐車可能です) |
その他 | ※完全予約制です(ご予約は6~7名様以上から承ります) ※伊予市全域・松前町の配達承ります |