スポット情報
三秋の大池
童謡の似合う風景
国道378号線の三秋峠の中ほどにある大池は、明神山とセットで「伊予市八景」に選定された景勝地です。
明治初期に伊予の漢学者・武智五友(正岡子規の書の先生)が豊かな伊予市の自然から景勝地を選び「郡中八景」と称し、漢詩・短歌・俳句などの題材としていました。
先人の志を受け継ぎ、伊予市制40周年(合併前:1995年)を記念して新たに選定された景勝地を「伊予市八景」といいます。
三秋の大池は正保末(1647年)、里の人々によって築かれ、昭和8年(1933年)の改修によって今の姿になりました。まっすぐ伸びた堤防から池を望むと、明神山を背景に、風景画のような景観が広がります。堤防にイーゼルを置いてスケッチ、なんて芸術家気分を味わうこともできます。
大蛇の伝説
三秋の大池には大蛇にまつわる伝説がたくさんあります。
昔、三秋の端に住んでいた里人が伊予稲荷神社へお参りに行く途中、大池の土手にさしかかった時、急に大池の中から大木の幹位の太さの大蛇が姿を現して、中島山の方へ這っていくのを見て驚きました。
しかし、肝の太かった里人は気を落ちつかせて、「ああ、大きいもんを見た。お前も時には酒でも飲めや。」と、持っていたとっくりの酒を大池へ注ぎこんでやったところ、この里人の家は、とんとん拍子にお金がたまって大金持ちになったといいます。
他にも大蛇の目撃譚はありますが、大蛇を指す言葉「うわばみ」には大酒飲みの意味もあるように、大蛇の伝説にはお酒にまつわる話が多いようです。
住所 | 伊予市三秋 |
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お問い合わせ | 089-994-5852(伊予市観光協会) |
営業時間 | 散策自由 |
駐車場 | 無し |
その他 | ※街灯などはありませんので、夜間の散策には十分ご注意ください |