スポット情報
高野川神社(オガタマノキ)
ご神木は県指定天然記念物「オガタマノキ」
伊予市三秋の峠を越えた双海町の入り口、高野川地区にある高野川神社のご神木、オガタマノキは県指定天然記念物です。樹齢は推定200年以上、最大のものの幹周は胸高280㎝、樹高23m、うっそうと生い茂る社叢(しゃそう)の中で拝殿の四方に凛と立っています。
残念ながら2016年の大雨で、拝殿の右前に立っていた1本は倒れてしまいましたが、残りの3本は健在です。
和名を「招霊木」または「小賀玉木」と書き、神霊を招くという意味の「オガタマ」を名に冠する通り、古来からその葉を神前に供えるために神社仏閣に植えられていることが多い木です。また、巫女の手甲の鈴はこの木の実をかたどったとされています。
鎮守の森 高野川神社
明治42年(1909年)の明治政府による神社合祀令を受けて翌43年(1910年)、旧村社厳島神社へ河内神社、金刀比羅神社、山神社、若宮神社、水明神社、田中神社を合併合祀して、高野川神社へ改称しました。
高野川は、目前に海を控えながら海抜が高い地区(つまり崖)。神社も石垣を多用し斜面に建っています。オガタマノキも斜面に生えていて、まさしく「鎮守の森」といった雰囲気が漂っています。
国の天然記念物「ミカドアゲハ」
アゲハチョウ科のミカドアゲハは、幼虫期にオガタマノキの芽しか食べないという食生関係が、県内で初めてこのオガタマノキによって証明されました。
ミカドアゲハは日本での個体数も少なく、主に沖縄、九州、山口県の一部、四国の太平洋沿岸の低地、和歌山県、三重県に分布し、県内では特に珍しい蝶です。発生地である高知県では特別天然記念物として保護されています。
初夏から初秋にかけて、運がよければその美しい姿を見ることができるかも。
住所 | 伊予市双海町高野川甲484 |
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営業時間 | 参詣自由 |
駐車場 | 無し |