郷土銘菓の店 こんだ
午後のひと時、名店の和菓子で一服
郷土銘菓の店「こんだ」は、伊予市では数少ない和菓子店です。約70年前に伊予市湊町で和菓子の卸店として創業、その後、伊予市の目抜き通りである市役所通り沿いに作業場を移し、約30年前から店頭での販売を開始した老舗です。
店主がおいしいと感じた素材だけを使って、こだわりを持って丁寧に作られた和菓子たちが並ぶ「こんだ」は、ちょっとした手土産にと多くの市民が立ち寄る、古くから愛されてきた名店です。
ショーケースに並ぶ様々なまんじゅうや大福。愛媛では珍しい「ふまんじゅう」は、笹の葉に包まれた生麩のおまんじゅう。爽やかな青のりの香りが立ち、つるんとした見た目に反してフワフワもちもちの食感です。夏の暑い日に、冷やして食べると最高。
昔からある「かぼちゃっこ」は、まんじゅうの皮も餡もかぼちゃの味がぎっしり詰まっている感じ。栗蒸し羊羹やどら焼き、みたらし団子と定番の和菓子がずらりと並んでいますが、季節によって、いちご大福など旬の素材を使ったお菓子が登場しますのでお見逃しのないように。
「ますます、いよし。ブランド」に認定されたスイートポテト
こんだは和菓子の老舗ですが、看板商品は「郡中ぽてと」という名前のスイートポテト。使用しているさつまいもは、愛媛県の契約農家で栽培された鳴門金時のみ。それを釜で焼き、新鮮な卵黄やバターなどを加え、さらにじっくりと焼き上げることで、さつまいも本来のうま味を引き出しています。しっとり滑らかな舌触り、さつまいもの自然な甘さに、どこか懐かしさを感じるお菓子です。
平成17年の伊予市、中山町、双海町合併による伊予市の誕生に合わせ、江戸時代から呼ばれている「郡中」という地名をつけて販売を開始した「郡中ぽてと」は、またたく間に人気商品となりました。令和元年9月には、伊予市の優れた産品に与えられる「ますます、いよし。ブランド」に認定され、文字通り「こんだ」の看板商品となった逸品です。
あなたは何を願いますか?
もうひとつの「ますます、いよし。ブランド」認定品である「五色のねがい石」は、伊予市の五色姫伝説をモチーフにした上品な和菓子です。
伊予市の名勝五色浜には、源平合戦の時、落ちのびてきた平家の5人の姫たちが海に身を投げ、五色の石になってしまったという伝説が残っていて、五色の石に願い事をすると叶えられるという言い伝えがあります。
そこで、五色の石を小豆・手亡豆・栗・青エンドウ豆・スイートコーン、5つの素材で表現。この5つの素材を、じっくり煮込んで蜜漬けされた小豆で包んでいます。彩りも鮮やか、それぞれの素材の味が絶妙なハーモニーを奏でます。麻の葉文様の和柄を使い、五色姫の着物をイメージしたパッケージもかわいらしくて魅力的。
縁起物として贈答用に買い求める方も多い人気商品です。平成14年には全国菓子大博覧会九州in熊本において金賞を受賞しています。
住所 | 伊予市米湊803番地 |
---|---|
お問い合わせ | 089-983-5078 |
営業時間 | 8:30~18:30 ※祝日は15:00まで |
定休日 | 毎週日曜日 |
駐車場 | 2台(無料) |