藤縄之森三島神社(永木三島神社) - 伊予市色々|愛媛県伊予市観光協会 MENU CLOSE

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スポット情報

藤縄之森三島神社(永木三島神社)

苔むす境内で静寂に包まれて

中山町の内子町寄り、藤の郷川に沿って走る県道224号永木内子線の山あいに永木三島神社(藤縄之森三島神社)があります。深い森にひっそりと佇むこの神社は、参道から境内まで巨木に囲まれていて、石の大鳥居(市指定文化財)をくぐると空気が一層澄んだように感じます。
永木三島神社は、奈良時代の孝謙天皇(749~758年)の代、1,250年以上前に、大三島大山積神社より勧請奉斎(かんじょうほうさい:神様の魂を分霊して持ち帰り祀ること)されたと考えられています。本殿、拝殿等は元禄10年(1698年)の建立。

 

鳥居から参道の石畳、境内社に至るまで緑に苔むしていて、悠久の時を刻んだ景色に感動します。

参道から本殿裏山に沿って通る道は旧大洲街道で、毎年の例祭には大洲城主のお目付け役がやってきて、祭祀の奉仕や典儀(司会進行役)、城主の代参などを勤められたそうです。

600年以上前の石鳥居遺構

楼門の手前左側に、県指定文化財の石鳥居遺構が建っています。
応永9年(1402年)時の地頭である合田通基が、この神社を厚く崇拝し、鳥居の建立を計画しました。しかし、何らかの事情で完成しなかったとも、災害で破損したともいわれ、現在残されているのは右柱の下部(地上高180㎝・円周117㎝)のみのため、地元では「一本鳥居」と言い伝えられています。
現存する古代型の石鳥居は希少で、さらに金石文(石材に刻まれている文章のこと)研究の上でも貴重な文化財です。また、本殿の奥はこんもりとした小山になっていて、てっぺんに石組みが残されていることから、円墳だったのではないかと考えられています。

境内社は8つありますが、中でも拝殿左横にある「八耳神社」の御祭神は上宮之厩戸豊聰八耳命(聖徳太子)です。「あらゆることを聞き分ける天の耳」を持つ聖徳太子の知恵にあやかって、学業にご利益があるとされ、受験生が合格祈願にやってくることもあります。

動物も集まる鎮守の森

三島神社は鎮守の森、豊かな自然が魅力です。

本殿左横に立つスギの巨木には洞(うろ)があり、ムササビの親子が住み着いています。夕方ごろになると顔を出すそうです。運がよければ、他の木に飛び移る姿を目撃できるかもしれません。

社叢には常緑針葉樹の巨木が多く、まさしく森というイメージですが、拝殿の右側に立つヒノキは、幹が八股に分かれている大変珍しいものです。さて、この三島神社には「八」に関係するものが4つありますが、何か意味があるのでしょうか。そんなことを考えながらのお参りも楽しいかもしれません。

住所 伊予市中山町中山午170-1
お問い合わせ 089-985-0658
営業時間 参詣自由
駐車場 10台(無料) ※旧永木小学校の駐車場に駐車してください

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